Oracle Exadata Database Serviceは専用のExadataクラウド環境で実行される自動化されたOracle AI Databaseサービスであり、高速で予測可能なパフォーマンス、高可用性、比類のないスケーラビリティをパブリック/ハイブリッド/マルチクラウド環境で実現します。これは共同管理型のフル機能データベース・サービスであるため、管理者は完全な運用管理を維持しながら、一般的なライフサイクル・タスク用の組込みの自動化機能によって日々の管理を簡素化できます。
全世界で一貫した価格設定、使用量に応じた課金、オンラインでのリソース・スケーリング、デプロイの種類(専用または共有)を選択可能、といった特長を持つExadata Database Serviceは、あらゆる規模のビジネスとすべてのデータベース・ワークロードにおいて、最新の俊敏性を優れたコスト効率で提供します。Oracle AI Database Enterprise Edition(EE)のすべての機能、オプション、管理パックがサポートされているため、時間のかかるリファクタリング作業を行わずにデータベースを簡単に移行できます。
Exadata Database Serviceの共有責任モデルでは、お客様はデータベースVMへのルート・アクセスを含む完全な管理制御を維持しながら、全体的な管理を簡素化できます。基盤となるExadataインフラストラクチャはオラクルが管理、保守します。お客様は、データベースVMのオペレーティング・システム、Oracle Grid Infrastructure、データベース・ソフトウェアを管理および保守する必要がありますが、クラウドの自動化を活用してデータベース・ライフサイクル管理を簡素化できます。
Exadata Database Serviceは、お客様が選択したクラウドとデプロイ・モデルで最新の俊敏性を実現します。デプロイ場所に関係なく、同様のユーザー・エクスペリエンスと完全な互換性を備えた同じサービスを利用できます。
| インフラストラクチャ・オプション | 環境 | クラウド・タイプ | 可用性/デプロイ場所 |
|---|---|---|---|
| Exascaleインフラストラクチャ | 共有マルチテナント | パブリック | 大半のOCIリージョン(全リージョンに急速に拡大中) Microsoft Azureの一部リージョン |
| Exadata Cloud Infrastructure | 顧客専用 | パブリック | すべてのOCIリージョン Amazon AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの一部のリージョン |
| Exadata Cloud@Customer | 顧客専用 | ハイブリッド | お客様のデータ・センターまたは指定場所 |
共有マルチテナント・インフラストラクチャではExascaleのコンピュート/ストレージ・リソースが動的プールからプロビジョニングされますが、専用インフラストラクチャではExadataのデータベース/ストレージ・サーバーがクラウド内の単一の顧客に割り当てられます。共有Exascaleインフラストラクチャ環境では、顧客専用インフラストラクチャと比べて低コストのエントリ・ポイントが提供され、お客様は小さめの環境から始めて、より細かい増分でスケーリングできます。
Oracle Database 19cとOracle AI Database 26aiは、パブリック・クラウドのExadata Cloud InfrastructureおよびExascale Infrastructure、お客様のデータセンターのExadata Cloud@Customerを含む、すべてのExadata Database Serviceの導入でサポートされています。
はい。Oracle PaaS/IaaS Public Cloud Servicesの基本資料(PDF)に記載されているように、オラクルはこのインフラストラクチャに対して99.95%の可用性/管理のSLAを提供しています。
はい、Exadata Database Serviceの使用はOracle Support Rewardsの獲得対象です。獲得したリワードはオラクル・テクノロジー・ソフトウェア・ライセンスのサポート料金に適用できます。
Oracle Support Rewardsに加え、Exadata Database Serviceの使用はAWS、Azure、Google Cloudの使用コミットメントでのカウント対象となります(該当する場合)。
詳細については、Oracle Support Rewardsを参照してください。Oracle Database@AWS、Oracle Database@Azure、Oracle Database@Google Cloudの使用に関しては、クラウド・プロバイダのコミットメント・プログラムをご覧ください。
Exadata Database Serviceでは、コスト効果の高い2種類の使用モデルが提供されています。
いいえ。オラクルのテクニカル・サポートはサブスクリプション価格に含まれています。BYOLサブスクリプションでは、クラウドに移動されたライセンス資格について、現在のサポート契約が維持されます。
Exadata Database Serviceでは、専用Exadata X11Mクラウド環境とExascaleインフラストラクチャ上で実行される場合に、ECPUがコンピュート・リソースの標準請求メトリックとして使用されます。以前の世代のExadataクラウドでは、OCPUが請求メトリックとなります。
ECPUによる請求メトリックはExadata Database ServiceとAutonomous AI Databaseの両方で一貫しており、コスト・パフォーマンスはOCPUと同様です。シンプルに比較すると、1 OCPUは4 ECPUに相当します。
エラスティック・データベース・コンピュート消費(ECPU)と基盤インフラストラクチャが別々にプロビジョニングされます。
追加情報については、Exadata Database Serviceの価格設定タブまたはOracle PaaSおよびIaaS Universal Creditsのサービスについての説明を参照してください。
Exadata Database Serviceには一般的なライフサイクル・タスク用のクラウド自動化が組み込まれており、Oracle CloudのWebベースUI、REST API、SDK、CLIまたはTerraformを使用して制御できます。これには次のタスクが含まれます。
はい。パブリック・クラウドとハイブリッド・クラウドで顧客専用Exadata環境を使用する場合に、スケジュールが可能です。インフラストラクチャ・コンポーネントに対して実行される四半期と月次のセキュリティ・インフラストラクチャ・メンテナンスについて、実行する時間枠をスケジュールできます。ローリング更新または非ローリング更新を選択することもできます。
共有マルチテナントのExascaleインフラストラクチャを使用する場合は、基盤となる物理ホストにおいて、VMの再起動が必要なメンテナンスが定期的に必要となります。更新されたホストにVMを移行するメンテナンス操作はOracle Cloudエンジニアによってスケジュールされ、再起動のタイミングがお客様に通知されます。お客様はVMをその時間より前に再起動するか、スケジュールどおりに再起動するかを選択できます。
はい。優れたスケーラビリティと可用性を実現するためにOracle Real Application Clusters(RAC)が推奨されていますが、Exadata Database Serviceのいずれのデプロイ・オプションでも、単一のVMにデプロイされたVMクラスタで単一インスタンス・データベースを実行できます。単一のVMクラスタでOracle AI Databaseを実行する際、Oracle RACライセンスは必要ありません。
はい。Oracle Enterprise Manager(EM)または Exadata Fleet Update(PDF)を使用すると、Exadata Cloud InfrastructureまたはExadata Cloud@Customerで実行される大規模なデータベース・エステートにおいて、追加料金なしでデータベースの更新とアップグレードを簡素化できます。
はい。Exadata Database Serviceで実行されるOracleデータベースは、Oracle Transparent Database Encryption(TDE)によって表領域が自動的に暗号化されます。この機能のライセンス資格は、追加料金なしでサブスクリプションに含まれています。
デフォルトのバックアップ保存先はOracle Database Autonomous Recovery Serviceであり、リアルタイムのデータ保護を有効にしてOracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceにアップグレードするオプションが提供されます。または、OCIコンソールのドロップダウン・メニューで選択することにより、Oracle Object Storageをバックアップの保存先として使用することもできます。
Exadata Database Service on Cloud@Customerの場合、OCI Object StorageまたはローカルExadataストレージを使用するか、代替のバックアップ保存先を構成できます。Oracle AI Databaseの保護とランサムウェアに対する耐障害性を目的として開発されたOracle Zero Data Loss Recovery Applianceにバックアップすることをお薦めします。または、ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をバックアップの保存先として構成できます。
はい。バックアップは、本番データベースまたはスタンバイ・データベース、あるいはその両方に対して実行できます。
はい。Autonomous AI DatabaseとExadata Database Serviceを、同じExadata Cloud InfrastructureまたはExadata Cloud@Customer環境で使用できます。
はい。Oracle Full Stack Disaster Recoveryは、オラクルのパブリック・クラウドとExadata Cloud@Customerで使用されるExadata Database Service on Dedicated/Exascale Infrastructureをサポートしています。
はい。Oracle Operator Access Controlを使用して、Oracle Cloudの事業者によるExadata Cloud@Customerインフラストラクチャへのアクセスの許可、監査、取り消しを行えます。