Oracle Transaction Manager for Microservices(Oracle TMM)Freeは、Kubernetesやその他の環境にデプロイされた多言語マイクロサービス全体で一貫性を確保できる分散トランザクションを実現することで、アプリケーションの開発と運用を簡素化します。この機能は完全に無料で提供されます。
完全に無料で利用できるOracle TMM Freeを使用すると、複雑なコードを記述しなくても、マイクロサービスやクラウド・ネイティブなアプリ全体で広範なデータ整合性を確保できます。Oracle TMM Freeでは、トランザクション・プロトコルを選択し、クライアント・ライブラリに含まれるAPIとアノテーションを使用すれば、KubernetesやDocker Swarmにデプロイされたアプリケーションで分散トランザクションを容易に使用できます。
Oracle TMMを使用すると、失敗したトランザクションを補正するためのビジネス・ロジックの記述や、それに伴う複雑なテストが不要になるため、開発者の生産性が向上し、市場投入までの時間が短縮されます。
開発者は、既存のツールやフレームワークを引き続き使用できます。Oracle TMMは、既存のアプリケーションをわずかに変更するだけで使用できます。
Oracle TMMでは、XA、LRA、TCCなどの業界標準トランザクション・プロトコルを使用してデータ整合性を確保できるため、ベンダー・ロックインのリスクが軽減されます。
Oracle TMMでは、Java、TypeScript、C/C++などで記述された多言語マイクロサービスとフレームワークを、グローバルな分散トランザクションに参加させることができます。
Oracle TMMの中核を成すのは、XA、長時間実行アクション、Try-Confirm/Cancelという3つのプロトコル向けのトランザクション・コーディネータです。トランザクション・コーディネータ自体が、KubernetesクラスタまたはDocker Swarmのいずれかのコンテナにデプロイされたマイクロサービスです。マイクロサービス・ベースのアプリケーションは、Oracle TMMライブラリによって実装されるREST APIを介して、トランザクション・コーディネータと通信します。Oracle TMMライブラリは、アプリケーションとコーディネータ間の通信の詳細をユーザーに認識させないため、アプリケーション開発が大幅に簡素化されます。Oracle TMMはKubernetesクラスタにデプロイされた場合、残りのKubernetesエコシステム・ツール(Prometheus、Grafana、Kialiなど)と非常にうまく統合されます。