オラクルは、国際機関や業界コンソーシアムが策定した標準に基づいて製品を構築しています。
オラクルは、お客様の運用を簡素化し、既存の技術投資を最大限に活用できるよう、標準準拠の製品の開発に尽力しています。私たちは、国際機関や業界コンソーシアムが策定した標準に基づいて製品を構築し、市場で広く受け入れられている標準への準拠に努めることで、お客様に相互運用性、選択肢、コスト削減を提供しています。オラクルはオープンソース・コミュニティの貢献者でありリーダーでもあり、Linux Foundation、Cloud Native Computing Foundation、Eclipse Foundation、Java Community Processプログラムなどの支援メンバーです。
オラクルは100を超える標準化団体および300以上の技術委員会に積極的に参加しており、数千人の従業員が標準化やオープンソース・プロジェクトに従事しています。こうした従業員は、JavaやLinuxからKubernetesに至るまで多岐にわたる取り組みに貢献しています。
当社の標準化活動は、地理的・事業部門の枠を超えて以下との連携を含みます。
オラクルが主導し影響力を持つ標準化団体における活動例を業界別と技術別にいくつかご紹介します。
オラクルは、オープン標準であるSQLの実装を軸に設立されました。製品をリリースする前から、他の大手テクノロジー企業と対等にSQL標準の策定に参加していました。SQLは1986年にANSI標準、1987年にはISO標準として認定されました。
オラクルのクラウド上にあるすべては、Amazonや他の標準準拠のクラウド上でも動作しますオラクル、取締役会会長 兼 最高技術責任者、Larry Ellison
オラクルは長年にわたり、SQL標準の策定と普及を牽引してきました。この標準は、データベース・ベンダーの活発なエコシステムの形成、競争の促進、そして顧客向け製品の互換性確保において重要な役割を果たしてきました。こうして発展したエコシステムは、何十年にもわたり膨大な数のデータ管理イノベーションを生み出し、企業や社会全体に大きな恩恵をもたらしていますオラクル、データベース技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Juan Loaiza
オラクルは100を超える標準化団体と連携しており、以下はその一部です。
| 3GPP | 3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、7つの通信関連標準化団体を統合し、モバイル通信の仕様を策定しています。 |
| ANSI | ANSI(米国規格協会)は米国の民間非営利団体であり、公正な標準策定と品質適合評価の枠組みを提供することで、技術標準の策定を支援しています。 |
| HL7® FHIR® | HL7® FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources®)は、組織間での医療情報交換を促進するための相互運用性標準です。 |
| IETF | IETF(インターネット技術特別調査委員会)は、ネットワークの設計者、運用者、ベンダー、研究者による大規模な国際的オープン・コミュニティであり、インターネット・アーキテクチャの進化と円滑な運用に取り組んでいます。 |
| INCITS | INCITS(情報技術標準化国際委員会)は、IT開発者から構成されるANSI認定の標準化団体です。次世代の技術イノベーションに向けた標準策定を担う、米国の中核的なフォーラムです。 |
| ISO/IEC JTC 1 | ISO/IEC JTC 1(ISO/IEC合同技術委員会第1分科会)は、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)によって設立された情報技術分野の合同技術委員会です。国際的な情報技術の標準化を推進することを目的としています。 |
| JCP | JCP(Java Community Process)は、Java技術の標準的な技術仕様を策定するための公式な手続きです。 |
| Linux Foundation | Linux Foundationは2000年に設立された非営利の技術コンソーシアムであり、Linuxの標準化、成長支援、商用化促進を目的としています。また、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)などのオープン・ソフトウェア・プロジェクトに取り組む開発者が連携する、中立で信頼性のある場を提供しています。CNCFはKubernetesやPrometheusなどのプロジェクトを主催し、クラウドネイティブの普及とサステナビリティを推進しています。 |
| OASIS | OASIS(構造化情報標準推進機構)は、グローバルな連携とコミュニティ活動を通じてオープンソース・ソフトウェアと標準を策定することを目的とした、非営利の国際コンソーシアムです。 |
| W3C | W3C(World Wide Web Consortium)は、Webに関する主要な国際標準化団体です。 |
| CENおよびCENELEC | CEN(欧州標準化委員会)は、多岐にわたる分野、製品、サービスの標準を策定しています。CENELEC(欧州電気標準化委員会)は、電気技術分野の標準策定を専門としています。いずれも欧州規格の公式な策定機関として法的に指定されています。 |
オープンソースのLinuxカーネル開発に長年取り組んできたオラクルは、6.1リリース・サイクルにおいて、Linuxカーネルへの最大の貢献企業となりました。Linuxへのオラクルの貢献は20年以上にわたり、SCSIおよびiSCSI、XFSおよびbtrfs、大規模ページを用いたメモリー管理、さらにはカーネル中核データ構造において、主要な貢献と保守活動を行ってきました。オラクルでは、現在も将来もお客様がLinuxを信頼して利用できるよう、コード修正に加えて、今後の改良の土台となるmemory foliosやMaple Treeといった基盤技術も提供しながら、Linuxの改善に取り組んでいますOracle Linux担当上級バイスプレジデント、Greg Marsden
オラクルのCommunications Global Business Unit(CGBU)は、通信業界向けに業界トップクラスの製品とソリューションを提供しています。これには、5G、4G、3Gセルラー通信ネットワーク向けの重要なシグナリング・ネットワーク機能が含まれます。また、SIPベースの電話サービス向けの最先端の製品とソリューションも含まれます。これらの製品は、お客様がネットワークとサービスを構築・運用する上で不可欠な、標準に基づく相互運用可能なインタフェースと機能を提供しています。
仮に、あなたがワイヤレス・モバイル通信サービスを支えるシステムを設計する機会を与えられたとしましょう。このシステムは本質的に既存の固定電話サービスの拡張とみなされ、公衆交換電話網(PSTN)に接続された任意の電話との通話をサポートしなければなりません。同様の電話サービスは、定義するワイヤレス・モバイル・ネットワークに接続されたデバイス間でもサポートされる必要があります。さらに、これらのサービスは、端末が車両速度で移動している状況でも動作しなければなりません。
オラクルのCommunication Global Business Unit(CGBU)は、2013年にAcme Packetを買収し、回線交換型PSTNネットワークとSIPトランクベースのPSTNネットワークの相互接続に関する標準策定に重要な役割を果たしました。それ以来、CGBUはこれらの取り組みで生まれた標準に基づき、業界をリードするセッション・ボーダー・コントローラ(SBC)製品を提供し続けています。
加えて、設計するシステムは、ショートメッセージ、緊急通報、位置情報サービス、インターネット・アクセス、その他のワイヤレス・モバイル・デバイスが可能にする機能をサポートしなければなりません。また、無線周波数帯を割り当てている各国の規制要件にも対応する必要があります。コンシューマ向けスマートフォンだけでなく、モノのインターネット(IoT)機器も含めた数十億のデバイスに対応できるスケーラビリティが求められます。
オラクルのCGBUは、2013年のTekelec買収を通じて、初期の3G仕様で導入されたPCC(Policy and Charging Control)アーキテクチャとプロトコルの策定に大きく貢献しました。PCCアーキテクチャは、ネットワークへのアクセスの差別化と、それに伴う課金の管理を行います。オラクルは、4G/LTE仕様および最新の5G仕様に対応するよう更新されたポリシー制御製品を継続的に提供しています。
定義された標準に準拠する無線アクセス・ネットワーク(RAN)が存在する世界中のどこからでも、サービスが利用可能でなければなりません。また、システムはセキュアな方式でサービスを提供し、契約者のみがアクセスできるよう制限を設け、課金のために必要な情報を収集できる必要があります。
CGBUの標準化チームは、お客様の要件を3GPPやGSMAの標準に反映するために、お客様と緊密に連携しています。これは、各種3GPPワーキング・グループへの共同提案や、3GPPおよびGSMAの定例標準化会議への直接参加という形で実現されています。
このシステムを機能させるために必要なアーキテクチャ、プロトコル、技術の定義は、そのネットワークを運用する企業(つまり競合他社)と、ハードウェアおよびソフトウェアの供給企業(同じく競合他社)との合意のもとで行わなければならず、この点がタスクをさらに複雑にしています。
見た目には、このタスクは不可能に思えるかもしれません。しかし、3GPP標準化団体が解決を目指す課題の、あくまで簡略化された定義にすぎません。
3GPP(Third Generation Partnership Project)は、1998年に設立されました。3GPP設立以前、モバイル電話サービスの標準は地域ごとの通信標準化団体によって個別に定められていました。これらの標準化団体には、以下が含まれていました。
| 組織 | 国 | |
|---|---|---|
| ARIB | The Association of Radio Industries and Businesses | 日本 |
| ATIS | The Alliance for Telecommunications Industry Solutions | 米国 |
| CCSA | China Communications Standards Association | 中国 |
| ETSI | The European Telecommunications Standards Institute | ヨーロッパ |
| TSDSI | Telecommunications Standards Development Society, India | インド |
| TTA | Telecommunications Technology Association | 韓国 |
| TTC | Telecommunication Technology Committee | 日本 |
これらの団体が策定した標準は、各地域内での相互運用性を保証していましたが、類似しつつも異なる標準を採用する他地域へのローミングには対応していないことが多くありました。とはいえ、あなたが設計すべきとされたシステムには、世界中どこでも確実に機能することが求められます。
CGBUは、SAおよびCTという2つのTSGに標準化活動の重点を置いています。この取り組みを通じて、CGBUは業界をリードする各種5Gネットワーク機能を提供しています。具体的には、SCP(サービス通信プロキシ)、NRF(ネットワーク・リソース機能)、NSSF(ネットワーク・スライス選択機能)、NEF(ネットワーク公開機能)、SEPP(セキュリティ境界保護プロキシ)、BSF(バインディング支援機能)、および先述のPCF(ポリシー制御機能)などです。
3GPPによって策定された最初の標準セットは、いわゆる3G携帯電話システムを生み出しました。3GPPはその後も標準を進化させ、4G/LTEおよび5Gバージョンの標準を発表してきました。すでに6G携帯通信規格の策定に向けた議論も始まっています。
3GPPは3つの技術仕様策定グループ(TSG)に分かれています。
各TSGは、さらに複数のワーキング・グループに分かれています。以下の表は、現在活動中の3GPPワーキング・グループを示しています。3GPPの標準は、以下のワーキング・グループによって策定されています。
| TSG | ||
|---|---|---|
| RAN | SA | CT |
| RAN1 – 無線レイヤー1(物理レイヤー) | SA WG1 – サービス | CT WG1 - ユーザー端末とコア・ネットワークのプロトコル |
| RAN2 – 無線レイヤー2およびレイヤー3(無線リソース制御) | SA WG2 – システム・アーキテクチャとサービス | CT WG3 - 外部ネットワークとの相互接続およびポリシー・課金制御 |
| RAN3 – RANのアーキテクチャおよび関連ネットワーク・インタフェース | SA WG3 – セキュリティおよびプライバシー | CT WG4 - コア・ネットワーク・プロトコル |
| RAN4 – 無線パフォーマンスおよびプロトコル関連 | SA WG4 – マルチメディア・コーデック、システム、サービス | CT WG6 - スマート・カード・アプリケーション関連 |
| RAN5 – モバイル端末の適合性試験 | SA WG5 – 管理、オーケストレーション、課金 | |
| SA WG6 – アプリケーションの有効化と重要通信アプリケーション | ||
3GPPは、3GPPシステムを構成するすべてのプロトコルを定義しているわけではありません。多くの場合、3GPPのワーキング・グループは、他の標準化団体が策定した標準を3GPPシステム内でどのように使用するかを定義しています。
前述のSBCに関連する標準策定の多くは、IETFのSIPおよび関連ワーキング・グループで行われました。CGBUは、IETFのDIMEワーキング・グループで策定されたDiameter関連標準の定義にも積極的に関与しており、これらはCGBUのDiameterシグナリング・ルーター製品に影響を与えています。
3GPP標準で使用される多くのプロトコルは、IETF(Internet Engineering Task Force)によって定義されています。IETFは、IPv4、IPv6、TCP、TLS、http/2、Diameter、SIPなど、3G、4G、5Gの3GPPシステムで使用される主要プロトコルを策定している団体です。
米国電気電子学会(IEEE)はEthernetなどの下位層プロトコルを定義しています。
モバイル・ネットワーク事業者の主要業界団体であるGSMAも、通信事業者間の相互運用性に焦点を当てた標準を策定しています。そのため、GSMA標準は、3GPPシステムを使ったサービスプロバイダー間ローミングの方法や、サービスプロバイダー間の課金精算の仕組みといったテーマに重点を置いています。
詳細に関心のある方のために、以下に3GPPの5Gシステムを記述した主な仕様書を挙げます。ここに挙げたものは、3GPPが「Stage 2仕様」と定義する仕様の一部にすぎません。これらの仕様はSA2およびSA3のワーキング・グループによって策定され、5Gコア・ネットワークのアーキテクチャを定義しています。
CTグループはこれらを基に、オラクルのような供給企業が標準で定義された機能を実装するために必要な詳細プロトコルを定義する「Stage 3仕様」を作成します。以下は、CTグループが公表している仕様書の一例です。最初の2つは基本仕様で、3GPPが定義するすべてのネットワーク機能に適用されます。次の2つは、CGBUが提供する2つの5Gネットワーク機能に関するプロトコルを詳述しています。
| 仕様番号 | ワーキング・グループ | 仕様タイトル |
|---|---|---|
| 29.500 | CT4 | 5GS、サービスベース・アーキテクチャの技術実現、Stage 3 |
| 29.501 | CT4 | 5GS、サービス定義の原則とガイドライン、Stage 3 |
| 29.510 | CT3 | 5GS、ネットワーク機能リポジトリ・サービス、Stage 3 |
| 29.512 | CT3 | 5GS、セッション管理ポリシー制御サービス、Stage 3 |
幸いなことに、あなたが設計を求められていたような複雑なシステムについては、3GPP、IETF、IEEE、GSMAなどの標準化団体がすでに必要な仕様を策定しています。そのおかげで今では、世界のどこにいても、どの携帯電話サービスプロバイダーを利用していても、どのメーカーのスマートフォンを使っていても、通勤前に交通情報や天気予報を簡単に確認できるのです。
Oracle Healthは、医療およびヘルスケア業界向けに多様なソリューションを提供しています。これらのソリューションは、診療所、病院、医療システム、ライフサイエンス分野で使用される医療IT全般を含んでいます。Oracle Healthのソリューションは、事務・診療・部門別・財務管理の各プロセスや意思決定支援、規制報告・ケア連携・保険請求管理・研究・レジストリなどの二次利用者向けに地域・国家レベルでの組織横断的なデータ共有、臨床試験の管理、有害事象の報告、または責任医療機関(ACO)による集団健康調査・管理などを支援します。
情報共有においては、形式・共通用語・転送仕様における一貫したデータ表現を実現するために、特に個人の健康データを扱う場面では、最低限のセキュリティ管理要件を含めた標準の存在が不可欠です。
相互運用性推進に向けたオラクルの取り組みの歴史については、「標準 | オラクル」から主要マイルストーンをご覧ください。これには、SMS、Siemens、Cerner、オラクルによる買収の流れを通じた貢献とマイルストーンが含まれています。
患者は、全国における引っ越しの後、主治医(PCP)の初診を予約します。予約に備えて、診察室は全国ネットワークを通じて利用可能なデータをクエリします。
医師のEHRは、IHEドキュメント交換プロトコルを使用してCommonWellなどの全国ネットワークへのクエリを開始し、HL7 C-CDAドキュメントを受信します。
PCPは受信したドキュメントを確認し、最初の記録に含める関連情報を選択します。
EHRは、PCPが、ナラティブノート、スキャンした文書、テキストだけでなく、構造化された形式で、標準化されたドキュメントから記録へのデータをシームレスに統合することを可能にします。
患者の診察中、PCPはいくつかの臨床検査を指示し、発疹用の軟膏を処方します。
EHRは、検査のための標準的なLOINCコードを使用してHL7 v2メッセージを使用して検査室への指示を開始します。一方、RxNorm薬剤コードを使用してNCPDP ePrescribing標準を使用して全国ネットワークを介して患者の地域の薬局に処方箋を送信します。
患者は帰宅後、診察のまとめを確認することを望みます患者はまだポータルアクセスを持っていませんが、FHIRベースのAPIを使用しているPCPのEHRから診察情報にアクセスできるアプリケーションを持っています。
患者が採血のために検査室に行き、検査室で検査を行った後、検査室は結果を注文した PCP に送り返します患者はまだポータルアクセスを持っていませんが、患者は FHIR ベースの API を使用している PCP の EHR から訪問情報にアクセスできるアプリケーションを持っています。
患者は再びアプリケーションにアクセスし、PCPのEHRでHL7 FHIRベースのAPIを使用して結果を調べます。
結果から、公衆衛生上の届け出が必要な報告義務のある病気が見つかりました。
検査システムはHL7 v2メッセージを使用して検査結果を地域の公衆衛生機関と共有し、EHRはHL7 FHIRベースのAPIまたはHL7 CDAベースのケースレポートを使用して、より幅広いケースレポートを同じ公衆衛生機関と共有します。
その間に、それぞれのPCPの診察と検査に対する請求は支払者に提出され、支払者は請求を裁定し、PCPに支払い、患者から免責金額または患者の自己負担額を徴収します。
PCPの診療管理システムまたは収益サイクルシステムを介して、ラボの請求管理システムは、X12請求トランザクションを使用して支払者にそれぞれの請求を送信し、X12支払/送金トランザクションを使用して支払いの通知を受け取ります。
PCPは、より多くの集団を管理し、研究者とコラボレーションする、より大きな医療システムの一部です。大規模なデータセットを維持して内部分析を行い、HIPAAガイドラインの範囲内で研究者に非識別化患者データへのアクセスを提供します。
医療システムの分析システムは、データを抽出し、識別を解除します。直接OMOP形式、HL7 FHIRベースのAPI、または他の合意された形式の場合もあります。
以下のリストは、国際的、国家的、州レベルでの様々な規制や契約により、医療IT開発者が従う必要がある重要な標準やガイドラインを明確に示しています。一部の標準は任意ですが、異なる医療業界ITシステム間の相互運用性を確保するために極めて重要です。注目すべき例としては、HL7 FHIRおよびHL7 C-CDA の使用を義務付けている米国のONC認定資格プログラム、ならびに英国、EU、オーストラリア、およびカナダによる規制が挙げられます。これらの標準はまた、病院などの組織内での相互運用可能なデータ交換を容易にして、検査依頼処理、収益サイクルシステムによる請求、価値ベースのケア分析を目的とした情報共有などのタスクを可能にします。
| 組織 | 名前 | 国 | 目的 |
|---|---|---|---|
| トランザクション | |||
| ASTM International | American Society for Testing and Materials | グローバル | 監査可能なイベント(2147-18) |
| CDISC | Clinical Data Interchange Standards Consortium | グローバル |
|
| DICOM | Digital Communication and Imaging in Medicine | グローバル | 画像交換とアクセス |
| DirectTrust | DirectTrust | US | セキュアなメッセージング、イベント通知(ダイレクト基準) |
| GS1 | グローバル標準1 | グローバル |
|
| HL7 International | Health Level Seven International | グローバル |
|
| IHE | Integrating the Healthcare Enterprise | グローバル |
|
| NCPDP | 全米処方薬プログラム協議会 | US | 処方、事前承認(医薬品のみ)、請求(SCRIPT) |
| OHDSI | Observational Health Data Sciences and Informatics | グローバル | 調査 (OMOP CDM) |
| ANSI | American National Standards Institute | US | 請求、適格性、支払、送金(X12) |
| 輸送 | |||
| IETF | Internet Engineering Task Force | グローバル |
|
| 操作性 | |||
| HL7 | Health Level 7 | グローバル | アプリケーションの動的な登録、認証、認可(SSRAA/UDAP) |
| OIDF | OpenID Foundation | グローバル | グローバル・アイデンティティ管理(OpenID) |
| UDAP | Unified Data Access Profiles | グローバル | グローバル・アプリケーションの登録と認証 |
| W3C | World Wide Web Consortium | グローバル | グローバル・ユーザー・インターフェースのユーザビリティ(WCAG) |
| セキュリティ | |||
| NIST | 国立標準技術研究所 | US |
|
| Vocabulary | |||
| ADA | American Dental Association | US | 歯科で使用される診断、処置、およびその他の命名法(SNODENT) HIPAAを使用している歯科請求のための請求コード(CDT)。 |
| AMA | American Medical Association | US | 請求に使用されるプロシージャー・コード(CPT) |
| AND | Academy of Nutrition and Dietetics | US | 最適な栄養ケアを確保するための標準化された用語(NCPT) |
| ASTP/ONC | 技術政策担当次官補/国家調整官事務所 | US | ASTP/ONC認定資格やその他のプログラムの対象データ(USCDI) |
| CMS | Centers for Medicare and Medicaid Services | US | 医療共通治療行為コード・システム(HCPCS) ラボラトリ・データ・レポート要件(CLIA) |
| CDC | Centers for Disease Control and Prevention | US | ワクチン・コード(CVX) ワクチン製造メーカー・コード(MVX) 人種および民族(CDREC) |
| FDA | 米国食品医薬品局 | US | NDC(医薬品コード) UDI(ユニークデバイス識別子) |
| GA4GH | Global Alliance for Genomics and Health | グローバル | 遺伝子変異フォーマット(VCF) |
| ICCBBA | International Council for Commonality in Blood Banking Automation | グローバル | ヒト由来の医療製品(血液、細胞、組織、乳、臓器製品を含む)の識別、ラベリング、情報伝達のための規格(ISBT 128) |
| ICH | International Council for Harmonization of Technical Requirements for Human Use | グローバル | 人間が使用する医療製品の規制情報を国際的に共有するための医療用語。(MedRA) |
| ISO | 国際標準化機構 | グローバル | 人間の言語(RFC 5646) |
| NHTSA | National Highway Traffic Safety Administration’ | US | 救急医療用語コード(NEMSIS) |
| NIH | National Institute of Health | US | 臨床医薬品の標準的な命名法、基本的に一貫した医薬品の名称と分類の方法(RxNorm) |
| NHSE | NHS England | 英国 | 情報基準およびデータ収集(抽出を含む)(ISCE) メッセージ交換(MESH) データ・セキュリティおよび保護ツールキット(DSPT) |
| NHSBSA | NHS Business Services Authority | 英国 | 医薬品・医療機器用語辞典(dm+d) |
| NUBC | National Uniform Billing Committee | US | 請求フォーム(UB-04) |
| NUCC | National Uniform Claim Committee | US | 請求フォーム(1500) |
| OMB | Office of Management and Budget | US | 人種と民族(SPD 15) |
| Regenstrief | Regenstrief | グローバル | 測定単位コード(UCUM) 臨床検査および関連用語コード(LOINC) |
| SNOMED | Systematized Nomenclature for Medicine | グローバル | 診断、手順、その他の用語コード |
| UN ITU-T | 国際電気通信連合電気通信標準化部門 | グローバル | 電話番号、メール・アドレス、Webアドレスの表現 (E.123) |
| WHO | 世界保健機関 | グローバル | 診断および関連用語コード(ICD) |
マルチクラウド分野への継続的な取り組みと、国際標準化機構(ISO)でのリーダーシップおよび貢献を基盤に、オラクルは業界リーダーと連携して、標準準拠のソリューションを顧客に提供しています。
JCPプログラム25周年を祝う
オラクルは、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のプラチナメンバーとして理事会に参加しており、世界の業界リーダーが策定するクラウドネイティブ標準に影響を与える立場にあります。CNCFとのパートナーシップは、顧客ニーズに基づいたオラクルの標準とオープンソースへの取り組みを示しています。Kubernetes、Falco(可観測性)、Thanos(セキュリティ)、Crossplane(マルチクラウド)など20を超えるCNCFプロジェクトへの積極的な貢献を通じて、オラクルはクラウド業界におけるソートリーダーシップを発揮しています。https://www.cncf.io/
マルチクラウドがもたらす、クラウド間でワークロードやデータがシームレスに流れる機会に、私はかつてないほど期待を抱いています。オラクルは、複数のクラウド・プロバイダをオープンソースおよび標準技術に基づいて導入できるよう支援するために、CNCFプロジェクトおよびその統合への注力と投資を一層強化しています。Oracle Cloud担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Mahesh Thiagarajan
「イノベーションを促進するには連携が不可欠です。そのため、私たちは誰もがこの協会の一員となり、オープンソース・コミュニティの標準を支えてくれることを歓迎します」と、SUSEのCTPO(最高技術・製品責任者)のThomas Di Giacomo氏は語ります。「SUSEは、ユーザーに選択肢があることを信条としています。オープンソース・コミュニティと共に、オープンであることの真の意味を再定義し、EL(Enterprise Linux)の未来をより強固にしていきます」SUSE、最高技術・製品責任者、Thomas Di Giacomo氏
Oracle Database@Azureにより、Oracle Cloud Infrastructure上で稼働し、Microsoft Azureのデータセンターに導入されたOracleデータベース・サービスに、お客様は直接アクセスできます。
「私たちには、組織がミッション・クリティカルなアプリケーションをクラウドに移行し、次世代AIを活用してビジネスのあらゆる側面を変革する手助けをする絶好の機会があります」と、Microsoft会長兼CEOのSatya Nadella氏は述べました。「オラクルとのパートナーシップの拡大により、Microsoft Azureはオラクルのデータベース・サービスを実行する唯一の他社クラウドとなり、お客様が新たなクラウド主導のイノベーションを実現するよう支援しています」Microsoft、会長兼CEO、Satya Nadella氏
「ほとんどのお客様はすでに複数のクラウドを利用しています」と、オラクル会長兼CTOのLarry Ellisonは述べました。「Microsoftとオラクルは、そうしたお客様がAzureサービスと最新のOracle Database技術をシームレスに接続できるよう協力を重ねてきました。Azureのデータセンター内にOracle Exadataハードウェアを配置することで、お客様はデータベースとネットワークの最良のパフォーマンスを享受できます。Microsoftとの提携により、この最高水準の機能をお客様に提供できることを誇りに思います」オラクル、会長兼CTO、Larry Ellison
異種クラウド環境の構築を目的としたISO/IEC JTC 1/SC 38(クラウド・コンピューティングと分散プラットフォーム)委員会におけるオラクルの強力なリーダーシップを背景に、Ampereとオラクルは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上でAmpere A1 Cloud Nativeコンピュート・プラットフォームを利用し、Oracle Container Engine for Kubernetes(OKE)で動作するArmベースのKubernetesクラスターを構築しました。このクロス・プラットフォーム・サービスの選択肢の広さ、相互運用性、成熟度の高さは、お客様にとって容易な移行とさらなるイノベーションの機会をもたらしますAmpere、プロダクト・マーケティング担当バイスプレジデント、Sean Varley
Armは、クラウドにおけるお客様の人気の選択肢として急速に注目を集めています。Armとオラクルの開発者は、Linuxカーネルおよび関連するアップストリーム・プロジェクトにおいて、エコシステム全体に貢献することを目的に、多様な技術分野で連携しています。たとえば、オラクルによるメモリー管理(maple treeデータ構造やfoliosを含む)への貢献は、特定用途にとどまらない広範なパフォーマンス向上を実現しています。また、オラクルはLinaroと緊密に連携して、Armアーキテクチャに仮想CPUホットプラグ機能を導入しています。このような業界横断的な連携こそが、LinuxおよびArmエコシステムの持続的な成功を支えているのですArm、ソフトウェア担当バイスプレジデント、Mark Hambleton
JCP(Java Community Process)プログラムは長年にわたり、信頼性の高い仕様づくりを主導してきました。こうした仕様は、世界中の開発者がこれまでに開発し、何十億ものプロセッサ上で稼働しているアプリケーションの基盤となっています。この取り組みと、JCPプログラムの標準リファレンス実装を担うOpenJDKで進行中の目覚ましいイノベーションとの連携により、ソフトウェア業界全体が恩恵を受けています。オラクルは、約30年にわたりJavaエコシステムを前進させてきたパートナー企業と共に歩んでいることを誇りに思いますオラクル、Javaプラットフォーム開発担当上級バイスプレジデント兼OpenJDK運営委員会議長、Georges Saab
新リリースでは、開発者の生産性向上、Java言語の改善、プラットフォームのパフォーマンス、安定性、セキュリティの強化を目的とした15件のJEP(JDK Enhancement Proposals)が提供されています。
Sunがリクエストを承認し、メンバーが仕様に貢献する形でJCPを創設
JSR(Java Specification Request)の審査・承認を行うエグゼクティブ・コミッティを設置
個人メンバーに平等な地位を付与
オープンソースを採用し、プロセスを簡素化、初期ドラフト、ライセンス、TCK条項を一般公開
パブリック・コメントの透明性を義務化し、リリース時期を見直し
エグゼクティブ・コミッティ(EC)運営規則を導入し、JSRコミュニケーションの透明性を確保、締め切りも短縮
世界中のJavaユーザー・グループ(JUG)の声をJava標準に反映するために開始
2つのECを1つに統合し、すべてのJSRに対する投票を行う体制に
メンバーシップを拡大し、その障壁を撤廃、貢献者制度を追加、ECに3種の議席を設置
JCPプログラムのプロセスを俊敏性のあるものに簡素化し、オープンソース・ソフトウェア開発と整合、ECの規模を縮小
次世代のJava開発者を育成し、学術界と産業界のギャップを埋めることを目的として開始
JCPプログラム25周年を祝う
Armは20年以上にわたりJCP(Java Community Process)の積極的なメンバーであり、OpenJDKプロジェクトにも長年にわたる貢献をしてきました。オラクルとの連携により、Javaを6か月ごとのリリース・サイクルに移行させたことで、言語の進化が加速し、仮想スレッドや改良版ガベージ・コレクタといった新機能をより早く市場に提供できるようになりました。Java 21では、Vector APIの第6世代インキュベータがArm上で提供され、SVEベクトル・アーキテクチャの強みを、より多くのJava開発者が活用できるようになっています。私たちのこうした取り組みにより、Javaは、Arm Neoverseコア上で動作するスケーラブルかつ高性能なクラウドネイティブ開発の分野で、今後も最前線を走り続けることができますArm、プリンシパル・ソフトウェア・エンジニア、Stuart Monteith氏
OCIおよびオンプレミス環境でAmpere A1シェイプ上にJavaベースのワークロードを導入するお客様にとって、パフォーマンスとJavaプラットフォームとの互換性は非常に重要です。この重要性を認識し、オラクルとAmpereの専門家は、JCP(Java Community Program)が主導するJava仕様や、Java SE 20を対象とするJSR (Java Specification Request) 395などのプログラムの枠内で、OpenJDKの各バージョンにわたってJavaのパフォーマンスを大幅に向上させるために連携してきました。この連携とオープン仕様により、最新のJDKではJavaのパフォーマンスが最大30%向上しています。従来のワークロードも恩恵を受けられます。たとえば、最近発表されたEnterprise Performance Packを使えば、JDK 8アプリケーションでもJDK 17相当のパフォーマンスを引き出すことができますAmpere、最高技術責任者、Atiq Bajwa氏
オラクルは、人工知能(AI)に関する標準の策定に参加しています。これらの標準化団体が進めるプロジェクトでは、AIシステムにおける偏り・公平性、人間による監視、説明可能性・透明性、リスク管理、プライバシー、セキュリティなど多岐にわたる側面が扱われています。こうした標準は、技術の整合性を高め、製品やサービスの市場参入を後押しします。
| ISO/IEC JTC 1 SC 42 | 国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の共同組織であり、AI標準化のために設立されました。 |
| CEN/CENELEC JTC 21 | 欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)の共同組織です。共同技術委員会21(JTC 21)は、AIおよび関連データに関する標準の策定・採択を行っています。この団体は、AI法に対応した調和標準(欧州規格)の策定も担っています。 |
| ETSI ISG SAI | 欧州電気通信標準化機構(ETSI)は、AIのセキュリティを対象とした業界仕様策定グループ(ISG SAI)を設立しました。このグループでは、AIのセキュリティ対策およびセキュリティ支援のためのAI活用に取り組んでいます。 |
オラクルは以下のAI関連活動にも参画しています。
免責事項:当社はこれらの活動に参加、貢献、フォローしていますが、個別製品がすべての標準およびそのバージョンに適合することを保証するものではありません。
オラクルのCommunications Global Business Unit(CGBU)は、通信業界向けに業界トップクラスの製品とソリューションを提供しています。これには、5G、4G、3Gセルラー通信ネットワーク向けの重要なシグナリング・ネットワーク機能が含まれます。また、SIPベースの電話サービス向けの最先端の製品とソリューションも含まれます。これらの製品は、お客様がネットワークとサービスを構築・運用する上で不可欠な、標準に基づく相互運用可能なインタフェースと機能を提供しています。
仮に、あなたがワイヤレス・モバイル通信サービスを支えるシステムを設計する機会を与えられたとしましょう。このシステムは本質的に既存の固定電話サービスの拡張とみなされ、公衆交換電話網(PSTN)に接続された任意の電話との通話をサポートしなければなりません。同様の電話サービスは、定義するワイヤレス・モバイル・ネットワークに接続されたデバイス間でもサポートされる必要があります。さらに、これらのサービスは、端末が車両速度で移動している状況でも動作しなければなりません。
オラクルのCommunication Global Business Unit(CGBU)は、2013年にAcme Packetを買収し、回線交換型PSTNネットワークとSIPトランクベースのPSTNネットワークの相互接続に関する標準策定に重要な役割を果たしました。それ以来、CGBUはこれらの取り組みで生まれた標準に基づき、業界をリードするセッション・ボーダー・コントローラ(SBC)製品を提供し続けています。
加えて、設計するシステムは、ショートメッセージ、緊急通報、位置情報サービス、インターネット・アクセス、その他のワイヤレス・モバイル・デバイスが可能にする機能をサポートしなければなりません。また、無線周波数帯を割り当てている各国の規制要件にも対応する必要があります。コンシューマ向けスマートフォンだけでなく、モノのインターネット(IoT)機器も含めた数十億のデバイスに対応できるスケーラビリティが求められます。
オラクルのCGBUは、2013年のTekelec買収を通じて、初期の3G仕様で導入されたPCC(Policy and Charging Control)アーキテクチャとプロトコルの策定に大きく貢献しました。PCCアーキテクチャは、ネットワークへのアクセスの差別化と、それに伴う課金の管理を行います。オラクルは、4G/LTE仕様および最新の5G仕様に対応するよう更新されたポリシー制御製品を継続的に提供しています。
定義された標準に準拠する無線アクセス・ネットワーク(RAN)が存在する世界中のどこからでも、サービスが利用可能でなければなりません。また、システムはセキュアな方式でサービスを提供し、契約者のみがアクセスできるよう制限を設け、課金のために必要な情報を収集できる必要があります。
CGBUの標準化チームは、お客様の要件を3GPPやGSMAの標準に反映するために、お客様と緊密に連携しています。これは、各種3GPPワーキング・グループへの共同提案や、3GPPおよびGSMAの定例標準化会議への直接参加という形で実現されています。
このシステムを機能させるために必要なアーキテクチャ、プロトコル、技術の定義は、そのネットワークを運用する企業(つまり競合他社)と、ハードウェアおよびソフトウェアの供給企業(同じく競合他社)との合意のもとで行わなければならず、この点がタスクをさらに複雑にしています。
見た目には、このタスクは不可能に思えるかもしれません。しかし、3GPP標準化団体が解決を目指す課題の、あくまで簡略化された定義にすぎません。
3GPP(Third Generation Partnership Project)は、1998年に設立されました。3GPP設立以前、モバイル電話サービスの標準は地域ごとの通信標準化団体によって個別に定められていました。これらの標準化団体には、以下が含まれていました。
| 組織 | 国 | |
|---|---|---|
| ARIB | The Association of Radio Industries and Businesses | 日本 |
| ATIS | The Alliance for Telecommunications Industry Solutions | 米国 |
| CCSA | China Communications Standards Association | 中国 |
| ETSI | The European Telecommunications Standards Institute | ヨーロッパ |
| TSDSI | Telecommunications Standards Development Society, India | インド |
| TTA | Telecommunications Technology Association | 韓国 |
| TTC | Telecommunication Technology Committee | 日本 |
これらの団体が策定した標準は、各地域内での相互運用性を保証していましたが、類似しつつも異なる標準を採用する他地域へのローミングには対応していないことが多くありました。とはいえ、あなたが設計すべきとされたシステムには、世界中どこでも確実に機能することが求められます。
CGBUは、SAおよびCTという2つのTSGに標準化活動の重点を置いています。この取り組みを通じて、CGBUは業界をリードする各種5Gネットワーク機能を提供しています。具体的には、SCP(サービス通信プロキシ)、NRF(ネットワーク・リソース機能)、NSSF(ネットワーク・スライス選択機能)、NEF(ネットワーク公開機能)、SEPP(セキュリティ境界保護プロキシ)、BSF(バインディング支援機能)、および先述のPCF(ポリシー制御機能)などです。
3GPPによって策定された最初の標準セットは、いわゆる3G携帯電話システムを生み出しました。3GPPはその後も標準を進化させ、4G/LTEおよび5Gバージョンの標準を発表してきました。すでに6G携帯通信規格の策定に向けた議論も始まっています。
3GPPは3つの技術仕様策定グループ(TSG)に分かれています。
各TSGは、さらに複数のワーキング・グループに分かれています。以下の表は、現在活動中の3GPPワーキング・グループを示しています。3GPPの標準は、以下のワーキング・グループによって策定されています。
| TSG | ||
|---|---|---|
| RAN | SA | CT |
| RAN1 – 無線レイヤー1(物理レイヤー) | SA WG1 – サービス | CT WG1 - ユーザー端末とコア・ネットワークのプロトコル |
| RAN2 – 無線レイヤー2およびレイヤー3(無線リソース制御) | SA WG2 – システム・アーキテクチャとサービス | CT WG3 - 外部ネットワークとの相互接続およびポリシー・課金制御 |
| RAN3 – RANのアーキテクチャおよび関連ネットワーク・インタフェース | SA WG3 – セキュリティおよびプライバシー | CT WG4 - コア・ネットワーク・プロトコル |
| RAN4 – 無線パフォーマンスおよびプロトコル関連 | SA WG4 – マルチメディア・コーデック、システム、サービス | CT WG6 - スマート・カード・アプリケーション関連 |
| RAN5 – モバイル端末の適合性試験 | SA WG5 – 管理、オーケストレーション、課金 | |
| SA WG6 – アプリケーションの有効化と重要通信アプリケーション | ||
3GPPは、3GPPシステムを構成するすべてのプロトコルを定義しているわけではありません。多くの場合、3GPPのワーキング・グループは、他の標準化団体が策定した標準を3GPPシステム内でどのように使用するかを定義しています。
前述のSBCに関連する標準策定の多くは、IETFのSIPおよび関連ワーキング・グループで行われました。CGBUは、IETFのDIMEワーキング・グループで策定されたDiameter関連標準の定義にも積極的に関与しており、これらはCGBUのDiameterシグナリング・ルーター製品に影響を与えています。
3GPP標準で使用される多くのプロトコルは、IETF(Internet Engineering Task Force)によって定義されています。IETFは、IPv4、IPv6、TCP、TLS、http/2、Diameter、SIPなど、3G、4G、5Gの3GPPシステムで使用される主要プロトコルを策定している団体です。
米国電気電子学会(IEEE)はEthernetなどの下位層プロトコルを定義しています。
モバイル・ネットワーク事業者の主要業界団体であるGSMAも、通信事業者間の相互運用性に焦点を当てた標準を策定しています。そのため、GSMA標準は、3GPPシステムを使ったサービスプロバイダー間ローミングの方法や、サービスプロバイダー間の課金精算の仕組みといったテーマに重点を置いています。
詳細に関心のある方のために、以下に3GPPの5Gシステムを記述した主な仕様書を挙げます。ここに挙げたものは、3GPPが「Stage 2仕様」と定義する仕様の一部にすぎません。これらの仕様はSA2およびSA3のワーキング・グループによって策定され、5Gコア・ネットワークのアーキテクチャを定義しています。
CTグループはこれらを基に、オラクルのような供給企業が標準で定義された機能を実装するために必要な詳細プロトコルを定義する「Stage 3仕様」を作成します。以下は、CTグループが公表している仕様書の一例です。最初の2つは基本仕様で、3GPPが定義するすべてのネットワーク機能に適用されます。次の2つは、CGBUが提供する2つの5Gネットワーク機能に関するプロトコルを詳述しています。
| 仕様番号 | ワーキング・グループ | 仕様タイトル |
|---|---|---|
| 29.500 | CT4 | 5GS、サービスベース・アーキテクチャの技術実現、Stage 3 |
| 29.501 | CT4 | 5GS、サービス定義の原則とガイドライン、Stage 3 |
| 29.510 | CT3 | 5GS、ネットワーク機能リポジトリ・サービス、Stage 3 |
| 29.512 | CT3 | 5GS、セッション管理ポリシー制御サービス、Stage 3 |
幸いなことに、あなたが設計を求められていたような複雑なシステムについては、3GPP、IETF、IEEE、GSMAなどの標準化団体がすでに必要な仕様を策定しています。そのおかげで今では、世界のどこにいても、どの携帯電話サービスプロバイダーを利用していても、どのメーカーのスマートフォンを使っていても、通勤前に交通情報や天気予報を簡単に確認できるのです。
Oracle Healthは、医療およびヘルスケア業界向けに多様なソリューションを提供しています。これらのソリューションは、診療所、病院、医療システム、ライフサイエンス分野で使用される医療IT全般を含んでいます。Oracle Healthのソリューションは、事務・診療・部門別・財務管理の各プロセスや意思決定支援、規制報告・ケア連携・保険請求管理・研究・レジストリなどの二次利用者向けに地域・国家レベルでの組織横断的なデータ共有、臨床試験の管理、有害事象の報告、または責任医療機関(ACO)による集団健康調査・管理などを支援します。
情報共有においては、形式・共通用語・転送仕様における一貫したデータ表現を実現するために、特に個人の健康データを扱う場面では、最低限のセキュリティ管理要件を含めた標準の存在が不可欠です。
相互運用性推進に向けたオラクルの取り組みの歴史については、「標準 | オラクル」から主要マイルストーンをご覧ください。これには、SMS、Siemens、Cerner、オラクルによる買収の流れを通じた貢献とマイルストーンが含まれています。
患者は、全国における引っ越しの後、主治医(PCP)の初診を予約します。予約に備えて、診察室は全国ネットワークを通じて利用可能なデータをクエリします。
医師のEHRは、IHEドキュメント交換プロトコルを使用してCommonWellなどの全国ネットワークへのクエリを開始し、HL7 C-CDAドキュメントを受信します。
PCPは受信したドキュメントを確認し、最初の記録に含める関連情報を選択します。
EHRは、PCPが、ナラティブノート、スキャンした文書、テキストだけでなく、構造化された形式で、標準化されたドキュメントから記録へのデータをシームレスに統合することを可能にします。
患者の診察中、PCPはいくつかの臨床検査を指示し、発疹用の軟膏を処方します。
EHRは、検査のための標準的なLOINCコードを使用してHL7 v2メッセージを使用して検査室への指示を開始します。一方、RxNorm薬剤コードを使用してNCPDP ePrescribing標準を使用して全国ネットワークを介して患者の地域の薬局に処方箋を送信します。
患者は帰宅後、診察のまとめを確認することを望みます患者はまだポータルアクセスを持っていませんが、FHIRベースのAPIを使用しているPCPのEHRから診察情報にアクセスできるアプリケーションを持っています。
患者が採血のために検査室に行き、検査室で検査を行った後、検査室は結果を注文した PCP に送り返します患者はまだポータルアクセスを持っていませんが、患者は FHIR ベースの API を使用している PCP の EHR から訪問情報にアクセスできるアプリケーションを持っています。
患者は再びアプリケーションにアクセスし、PCPのEHRでHL7 FHIRベースのAPIを使用して結果を調べます。
結果から、公衆衛生上の届け出が必要な報告義務のある病気が見つかりました。
検査システムはHL7 v2メッセージを使用して検査結果を地域の公衆衛生機関と共有し、EHRはHL7 FHIRベースのAPIまたはHL7 CDAベースのケースレポートを使用して、より幅広いケースレポートを同じ公衆衛生機関と共有します。
その間に、それぞれのPCPの診察と検査に対する請求は支払者に提出され、支払者は請求を裁定し、PCPに支払い、患者から免責金額または患者の自己負担額を徴収します。
PCPの診療管理システムまたは収益サイクルシステムを介して、ラボの請求管理システムは、X12請求トランザクションを使用して支払者にそれぞれの請求を送信し、X12支払/送金トランザクションを使用して支払いの通知を受け取ります。
PCPは、より多くの集団を管理し、研究者とコラボレーションする、より大きな医療システムの一部です。大規模なデータセットを維持して内部分析を行い、HIPAAガイドラインの範囲内で研究者に非識別化患者データへのアクセスを提供します。
医療システムの分析システムは、データを抽出し、識別を解除します。直接OMOP形式、HL7 FHIRベースのAPI、または他の合意された形式の場合もあります。
以下のリストは、国際的、国家的、州レベルでの様々な規制や契約により、医療IT開発者が従う必要がある重要な標準やガイドラインを明確に示しています。一部の標準は任意ですが、異なる医療業界ITシステム間の相互運用性を確保するために極めて重要です。注目すべき例としては、HL7 FHIRおよびHL7 C-CDA の使用を義務付けている米国のONC認定資格プログラム、ならびに英国、EU、オーストラリア、およびカナダによる規制が挙げられます。これらの標準はまた、病院などの組織内での相互運用可能なデータ交換を容易にして、検査依頼処理、収益サイクルシステムによる請求、価値ベースのケア分析を目的とした情報共有などのタスクを可能にします。
| 組織 | 名前 | 国 | 目的 |
|---|---|---|---|
| トランザクション | |||
| ASTM International | American Society for Testing and Materials | グローバル | 監査可能なイベント(2147-18) |
| CDISC | Clinical Data Interchange Standards Consortium | グローバル |
|
| DICOM | Digital Communication and Imaging in Medicine | グローバル | 画像交換とアクセス |
| DirectTrust | DirectTrust | US | セキュアなメッセージング、イベント通知(ダイレクト基準) |
| GS1 | グローバル標準1 | グローバル |
|
| HL7 International | Health Level Seven International | グローバル |
|
| IHE | Integrating the Healthcare Enterprise | グローバル |
|
| NCPDP | 全米処方薬プログラム協議会 | US | 処方、事前承認(医薬品のみ)、請求(SCRIPT) |
| OHDSI | Observational Health Data Sciences and Informatics | グローバル | 調査 (OMOP CDM) |
| ANSI | American National Standards Institute | US | 請求、適格性、支払、送金(X12) |
| 輸送 | |||
| IETF | Internet Engineering Task Force | グローバル |
|
| 操作性 | |||
| HL7 | Health Level 7 | グローバル | アプリケーションの動的な登録、認証、認可(SSRAA/UDAP) |
| OIDF | OpenID Foundation | グローバル | グローバル・アイデンティティ管理(OpenID) |
| UDAP | Unified Data Access Profiles | グローバル | グローバル・アプリケーションの登録と認証 |
| W3C | World Wide Web Consortium | グローバル | グローバル・ユーザー・インターフェースのユーザビリティ(WCAG) |
| セキュリティ | |||
| NIST | 国立標準技術研究所 | US |
|
| Vocabulary | |||
| ADA | American Dental Association | US | 歯科で使用される診断、処置、およびその他の命名法(SNODENT) HIPAAを使用している歯科請求のための請求コード(CDT)。 |
| AMA | American Medical Association | US | 請求に使用されるプロシージャー・コード(CPT) |
| AND | Academy of Nutrition and Dietetics | US | 最適な栄養ケアを確保するための標準化された用語(NCPT) |
| ASTP/ONC | 技術政策担当次官補/国家調整官事務所 | US | ASTP/ONC認定資格やその他のプログラムの対象データ(USCDI) |
| CMS | Centers for Medicare and Medicaid Services | US | 医療共通治療行為コード・システム(HCPCS) ラボラトリ・データ・レポート要件(CLIA) |
| CDC | Centers for Disease Control and Prevention | US | ワクチン・コード(CVX) ワクチン製造メーカー・コード(MVX) 人種および民族(CDREC) |
| FDA | 米国食品医薬品局 | US | NDC(医薬品コード) UDI(ユニークデバイス識別子) |
| GA4GH | Global Alliance for Genomics and Health | グローバル | 遺伝子変異フォーマット(VCF) |
| ICCBBA | International Council for Commonality in Blood Banking Automation | グローバル | ヒト由来の医療製品(血液、細胞、組織、乳、臓器製品を含む)の識別、ラベリング、情報伝達のための規格(ISBT 128) |
| ICH | International Council for Harmonization of Technical Requirements for Human Use | グローバル | 人間が使用する医療製品の規制情報を国際的に共有するための医療用語。(MedRA) |
| ISO | 国際標準化機構 | グローバル | 人間の言語(RFC 5646) |
| NHTSA | National Highway Traffic Safety Administration’ | US | 救急医療用語コード(NEMSIS) |
| NIH | National Institute of Health | US | 臨床医薬品の標準的な命名法、基本的に一貫した医薬品の名称と分類の方法(RxNorm) |
| NHSE | NHS England | 英国 | 情報基準およびデータ収集(抽出を含む)(ISCE) メッセージ交換(MESH) データ・セキュリティおよび保護ツールキット(DSPT) |
| NHSBSA | NHS Business Services Authority | 英国 | 医薬品・医療機器用語辞典(dm+d) |
| NUBC | National Uniform Billing Committee | US | 請求フォーム(UB-04) |
| NUCC | National Uniform Claim Committee | US | 請求フォーム(1500) |
| OMB | Office of Management and Budget | US | 人種と民族(SPD 15) |
| Regenstrief | Regenstrief | グローバル | 測定単位コード(UCUM) 臨床検査および関連用語コード(LOINC) |
| SNOMED | Systematized Nomenclature for Medicine | グローバル | 診断、手順、その他の用語コード |
| UN ITU-T | 国際電気通信連合電気通信標準化部門 | グローバル | 電話番号、メール・アドレス、Webアドレスの表現 (E.123) |
| WHO | 世界保健機関 | グローバル | 診断および関連用語コード(ICD) |
マルチクラウド分野への継続的な取り組みと、国際標準化機構(ISO)でのリーダーシップおよび貢献を基盤に、オラクルは業界リーダーと連携して、標準準拠のソリューションを顧客に提供しています。
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オラクルは、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のプラチナメンバーとして理事会に参加しており、世界の業界リーダーが策定するクラウドネイティブ標準に影響を与える立場にあります。CNCFとのパートナーシップは、顧客ニーズに基づいたオラクルの標準とオープンソースへの取り組みを示しています。Kubernetes、Falco(可観測性)、Thanos(セキュリティ)、Crossplane(マルチクラウド)など20を超えるCNCFプロジェクトへの積極的な貢献を通じて、オラクルはクラウド業界におけるソートリーダーシップを発揮しています。https://www.cncf.io/
マルチクラウドがもたらす、クラウド間でワークロードやデータがシームレスに流れる機会に、私はかつてないほど期待を抱いています。オラクルは、複数のクラウド・プロバイダをオープンソースおよび標準技術に基づいて導入できるよう支援するために、CNCFプロジェクトおよびその統合への注力と投資を一層強化しています。Oracle Cloud担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Mahesh Thiagarajan
「イノベーションを促進するには連携が不可欠です。そのため、私たちは誰もがこの協会の一員となり、オープンソース・コミュニティの標準を支えてくれることを歓迎します」と、SUSEのCTPO(最高技術・製品責任者)のThomas Di Giacomo氏は語ります。「SUSEは、ユーザーに選択肢があることを信条としています。オープンソース・コミュニティと共に、オープンであることの真の意味を再定義し、EL(Enterprise Linux)の未来をより強固にしていきます」SUSE、最高技術・製品責任者、Thomas Di Giacomo氏
Oracle Database@Azureにより、Oracle Cloud Infrastructure上で稼働し、Microsoft Azureのデータセンターに導入されたOracleデータベース・サービスに、お客様は直接アクセスできます。
「私たちには、組織がミッション・クリティカルなアプリケーションをクラウドに移行し、次世代AIを活用してビジネスのあらゆる側面を変革する手助けをする絶好の機会があります」と、Microsoft会長兼CEOのSatya Nadella氏は述べました。「オラクルとのパートナーシップの拡大により、Microsoft Azureはオラクルのデータベース・サービスを実行する唯一の他社クラウドとなり、お客様が新たなクラウド主導のイノベーションを実現するよう支援しています」Microsoft、会長兼CEO、Satya Nadella氏
「ほとんどのお客様はすでに複数のクラウドを利用しています」と、オラクル会長兼CTOのLarry Ellisonは述べました。「Microsoftとオラクルは、そうしたお客様がAzureサービスと最新のOracle Database技術をシームレスに接続できるよう協力を重ねてきました。Azureのデータセンター内にOracle Exadataハードウェアを配置することで、お客様はデータベースとネットワークの最良のパフォーマンスを享受できます。Microsoftとの提携により、この最高水準の機能をお客様に提供できることを誇りに思います」オラクル、会長兼CTO、Larry Ellison
異種クラウド環境の構築を目的としたISO/IEC JTC 1/SC 38(クラウド・コンピューティングと分散プラットフォーム)委員会におけるオラクルの強力なリーダーシップを背景に、Ampereとオラクルは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上でAmpere A1 Cloud Nativeコンピュート・プラットフォームを利用し、Oracle Container Engine for Kubernetes(OKE)で動作するArmベースのKubernetesクラスターを構築しました。このクロス・プラットフォーム・サービスの選択肢の広さ、相互運用性、成熟度の高さは、お客様にとって容易な移行とさらなるイノベーションの機会をもたらしますAmpere、プロダクト・マーケティング担当バイスプレジデント、Sean Varley
Armは、クラウドにおけるお客様の人気の選択肢として急速に注目を集めています。Armとオラクルの開発者は、Linuxカーネルおよび関連するアップストリーム・プロジェクトにおいて、エコシステム全体に貢献することを目的に、多様な技術分野で連携しています。たとえば、オラクルによるメモリー管理(maple treeデータ構造やfoliosを含む)への貢献は、特定用途にとどまらない広範なパフォーマンス向上を実現しています。また、オラクルはLinaroと緊密に連携して、Armアーキテクチャに仮想CPUホットプラグ機能を導入しています。このような業界横断的な連携こそが、LinuxおよびArmエコシステムの持続的な成功を支えているのですArm、ソフトウェア担当バイスプレジデント、Mark Hambleton
JCP(Java Community Process)プログラムは長年にわたり、信頼性の高い仕様づくりを主導してきました。こうした仕様は、世界中の開発者がこれまでに開発し、何十億ものプロセッサ上で稼働しているアプリケーションの基盤となっています。この取り組みと、JCPプログラムの標準リファレンス実装を担うOpenJDKで進行中の目覚ましいイノベーションとの連携により、ソフトウェア業界全体が恩恵を受けています。オラクルは、約30年にわたりJavaエコシステムを前進させてきたパートナー企業と共に歩んでいることを誇りに思いますオラクル、Javaプラットフォーム開発担当上級バイスプレジデント兼OpenJDK運営委員会議長、Georges Saab
新リリースでは、開発者の生産性向上、Java言語の改善、プラットフォームのパフォーマンス、安定性、セキュリティの強化を目的とした15件のJEP(JDK Enhancement Proposals)が提供されています。
Sunがリクエストを承認し、メンバーが仕様に貢献する形でJCPを創設
JSR(Java Specification Request)の審査・承認を行うエグゼクティブ・コミッティを設置
個人メンバーに平等な地位を付与
オープンソースを採用し、プロセスを簡素化、初期ドラフト、ライセンス、TCK条項を一般公開
パブリック・コメントの透明性を義務化し、リリース時期を見直し
エグゼクティブ・コミッティ(EC)運営規則を導入し、JSRコミュニケーションの透明性を確保、締め切りも短縮
世界中のJavaユーザー・グループ(JUG)の声をJava標準に反映するために開始
2つのECを1つに統合し、すべてのJSRに対する投票を行う体制に
メンバーシップを拡大し、その障壁を撤廃、貢献者制度を追加、ECに3種の議席を設置
JCPプログラムのプロセスを俊敏性のあるものに簡素化し、オープンソース・ソフトウェア開発と整合、ECの規模を縮小
次世代のJava開発者を育成し、学術界と産業界のギャップを埋めることを目的として開始
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Armは20年以上にわたりJCP(Java Community Process)の積極的なメンバーであり、OpenJDKプロジェクトにも長年にわたる貢献をしてきました。オラクルとの連携により、Javaを6か月ごとのリリース・サイクルに移行させたことで、言語の進化が加速し、仮想スレッドや改良版ガベージ・コレクタといった新機能をより早く市場に提供できるようになりました。Java 21では、Vector APIの第6世代インキュベータがArm上で提供され、SVEベクトル・アーキテクチャの強みを、より多くのJava開発者が活用できるようになっています。私たちのこうした取り組みにより、Javaは、Arm Neoverseコア上で動作するスケーラブルかつ高性能なクラウドネイティブ開発の分野で、今後も最前線を走り続けることができますArm、プリンシパル・ソフトウェア・エンジニア、Stuart Monteith氏
OCIおよびオンプレミス環境でAmpere A1シェイプ上にJavaベースのワークロードを導入するお客様にとって、パフォーマンスとJavaプラットフォームとの互換性は非常に重要です。この重要性を認識し、オラクルとAmpereの専門家は、JCP(Java Community Program)が主導するJava仕様や、Java SE 20を対象とするJSR (Java Specification Request) 395などのプログラムの枠内で、OpenJDKの各バージョンにわたってJavaのパフォーマンスを大幅に向上させるために連携してきました。この連携とオープン仕様により、最新のJDKではJavaのパフォーマンスが最大30%向上しています。従来のワークロードも恩恵を受けられます。たとえば、最近発表されたEnterprise Performance Packを使えば、JDK 8アプリケーションでもJDK 17相当のパフォーマンスを引き出すことができますAmpere、最高技術責任者、Atiq Bajwa氏
オラクルは、人工知能(AI)に関する標準の策定に参加しています。これらの標準化団体が進めるプロジェクトでは、AIシステムにおける偏り・公平性、人間による監視、説明可能性・透明性、リスク管理、プライバシー、セキュリティなど多岐にわたる側面が扱われています。こうした標準は、技術の整合性を高め、製品やサービスの市場参入を後押しします。
| ISO/IEC JTC 1 SC 42 | 国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の共同組織であり、AI標準化のために設立されました。 |
| CEN/CENELEC JTC 21 | 欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)の共同組織です。共同技術委員会21(JTC 21)は、AIおよび関連データに関する標準の策定・採択を行っています。この団体は、AI法に対応した調和標準(欧州規格)の策定も担っています。 |
| ETSI ISG SAI | 欧州電気通信標準化機構(ETSI)は、AIのセキュリティを対象とした業界仕様策定グループ(ISG SAI)を設立しました。このグループでは、AIのセキュリティ対策およびセキュリティ支援のためのAI活用に取り組んでいます。 |
オラクルは以下のAI関連活動にも参画しています。
免責事項:当社はこれらの活動に参加、貢献、フォローしていますが、個別製品がすべての標準およびそのバージョンに適合することを保証するものではありません。
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