記載されている製品は、特定の事例での提供内容の例を挙げることを目的としたものです。各医療機器/製品は、使用されている地域の規制に準拠するように設計されています。ただし、他の特定の地域での可用性または準拠を保証することはできません。地域の要件を満たすために、現地への適応が必要になる場合があります。
このOHAIセキュリティ・プログラムは、OHAIがホストするプラットフォームを中心に設計されています。このプラットフォームのハードウェアおよびオペレーティング・システムには、OHAIがクライアントに代わってOHAIのホスト環境にアプリケーションとソリューションを導入します。Oracle Health Millennium®、HealtheIntent®およびCareAware®は、そのようなプラットフォームの例です。当社は、ホストされるクライアント・データの機密性、整合性、可用性を保護するために、ホスティング・オペレーション・システムのサイバー・セキュリティおよびインシデント管理に対して主体的に取り組み、その責任を負います。お客様は、エンドユーザー・アクセスの制御、カスタムの拡張や統合の追加、合法的なデータ処理など、セキュリティに関する特定の側面の管理を担当します。
OHAIは、クライアント・データがホストされている施設に関係なく、同じセキュリティ・コンプライアンス・プログラムと情報セキュリティ・ポリシーを使用して、世界中でホスティング・サービスを提供します。クライアント・データは、相互に合意しない限り、クライアントが存在する国で保存およびホストされます。活用するデータセンターのタイプによって運用上の違いがいくつかありますが、情報セキュリティ・プログラムは変わりません。
サードパーティのデータセンター・コロケーション・サービス・プロバイダーを使用することによって、セキュリティ・プログラムの管理方法が変更されることはなく、サービス・プロバイダーにシステムやネットワークへのアクセス権を提供することもありません。
OHAIは、OHAIのプラットフォームに保持されている情報を保護するために設計され、明確に定義された役割、責任、ポリシーおよび手順を使用して、文書化された情報プライバシー、セキュリティおよびリスク管理プログラムを管理します。OHAIのプログラムでは、少なくとも以下を行います。
OHAIは、セキュリティ・ポリシーおよび手順の書面または電子コピーを厳密に管理し、配布することはありません。OHAIは、テクノロジー、規制、法律、リスク、業界プラクティスおよびセキュリティ・プラクティス、その他のビジネス・ニーズの変化を反映するために、セキュリティ・プログラムを定期的にレビューして修正します。
OHAIは、役割、必要なトレーニングの完了、および職責に必要な最小権限の原則に基づいて、クライアント・システムへのアクセス権を付与します。アクセス承認プロセスは厳密に適用され、アクセスが適切であることを確認し、コンプライアンス要件に対処します。
チームはアクセスをモニターして、毎月非アクティブかどうかをチェックし、必要に応じてアクセス許可を取り消す必要があります。従業員のアイデンティティは、VPN接続使用時に2要素認証によって検証されます。企業ネットワークから分離されたクラウド環境へのアクセスには、承認されたVPNを使用した認証が必要です。
従業員の役割が変化するとリソースおよびシステムへのアクセス権がレビューされ、必要に応じてアクセス権が取り消されます。従業員のアクセス権は、(自発的または非自発的に)雇用が終了したときも取り消されます。
OHAIは、セキュリティ・プログラム内で、重複する複数のセキュリティ・アプリケーションおよび対策を使用してプラットフォームを保護します。プラットフォームを保護するためにOHAIが導入するセキュリティ・テクノロジーの例を以下に示します。
OHAIは、ネットワーク・デバイス、セキュリティ・インフラストラクチャ・コンポーネント、サーバー・システムへのアクセスおよびアクティビティをエンタープライズ・セキュリティ・ロギング・リポジトリにログ記録します。ログは、システム・イベントの監視、分析、トラブルシューティング、コンプライアンス、監査のためにセキュリティ情報およびイベント管理(SIEM)ツールに転送されます。SIEMを使用すると、セキュリティ担当者は、一般的なイベントのプロファイルを作成して、異常なアクティビティへの注目、誤検出の回避、異常の特定、重要でないアラートの防止を行うことができます。
OHAIは、適切な暗号化メカニズムを使用してデータを保護します。OHAIは、リスク評価を実行して、データの使用方法とデータの全体的な機密性を評価します。データは、パブリック・ネットワークを介して転送される際に暗号化されます。OHAIは、クライアント・ネットワークの公開キーおよび秘密キー・インフラストラクチャを管理します。OHAIは、暗号化モジュールでサポートされている場合、FIPS 140-2アルゴリズムの使用に努めます。OHAIでは、Advanced Encryption Standard(AES)およびTransport Layer Security(TLS)暗号化プロトコルもサポートしています。
適切な業界認定資格および資格証明を持つOHAIセキュリティ・プロフェッショナルが侵入テストを実施します。また、OHAIはサードパーティと協力して、外部侵入テストを毎年実施しています。OHAIの脆弱性および脅威管理プログラムの一環として、OHAIのセキュリティ・プロフェッショナルは、OHAIとそのクライアントの両方に対する特定された脆弱性および脅威のリスクの可能性を分析して定量化します。
OHAIは、OHAIのプラットフォームの本稼働環境で継続的にスキャンを実施します。OHAIは、環境への予想される影響および外部への暴露に基づいて脆弱性を評価します。脆弱性を評価してから、脆弱性を軽減または修正するプロセスを開始します。
特定した脆弱性についてリスクを評価し、その重大度に従って軽減または修正を行います。この分析には、NISTの共通脆弱性評価システム(NIST CVSS)などの業界標準の使用、および業界標準のツールを使用した環境への内部侵入スキャンが含まれます。OHAIは、下記の期間内に脆弱性を修正するよう努めます。
物理的および環境的なセキュリティ対策は、すべての侵入の試みを阻止、遅延、検出するための階層化された戦略的アプローチに基づいて導入されます。これらの対策は、施設固有のニーズを満たすように、また、堅牢かつセキュアで信頼性の高い環境を重要なシステムに提供できるように設計されます。
少なくとも、OHAIは、Oracle HealthデータセンターおよびOHAIが活用するコロケーション・サービス・プロバイダー内で、次の物理的および環境的なセキュリティ統制を維持します。
IRCの主な責務は、クライアント・ヘルプ・デスクからの第2層および第3層のサポート・コールに応答し、報告された問題を解決することです。報告された問題は文書化され、中央リポジトリに保存されます。IRCチームは、システム監視ツールを使用して、アラームと警告を追跡および対応し、適切な措置を講じます。OHAIのIRCには、スタッフが24時間365日常駐しています。
OHAIのコンピュータ・セキュリティ・インシデント対応センター(CSIRC)は、セキュリティ・インシデント・イベント管理のコントロール・センターであり、OHAIのプラットフォームに対する脅威を24時間365日継続的に監視します。CSIRCチームは、OHAIの環境を保護するために、国際機関、連邦機関、技術業界の脅威インテリジェンス情報を取り込み、それらへの対応を調整します。さらに、チームは業界標準のツールを活用して、ログを体系的に分析することで、不正なアクティビティの可能性を特定し、潜在的な脅威に焦点を当てます。
OHAIは、プラットフォーム内で発生したシステム・セキュリティ・イベントの調査、軽減、連絡を行うためのセキュリティ・インシデント管理プロセスを管理します。影響を受けるクライアントには、関連するセキュリティ・インシデントが適切なタイミングで通知され、実施すべき推奨される対策が伝えられます。
OHAIは、「命名された」脆弱性イベントについてクライアントに通知したり、公に述べたりしません。OHAIは、独自の裁量で、収集した脅威インテリジェンスに基づいて即時対応が必要と判断した脆弱性に固有の対応を行うことがあります。それ以外の場合、OHAIは脆弱性についてクライアントに通知したり、クライアントのリクエストに応じて脆弱性がないか環境を確認したりしません。
OHAIは、Information Technology Infrastructure Library(ITIL)のベストプラクティスに基づいて変更管理プロセスを管理します。このベストプラクティスは、変更の種類とその変更に関連するリスクのレベルに基づいて設計されています。OHAIのポリシーにより、OHAIは、クライアントのシステムに対して行う非定例の適切な変更について、その影響を受けるクライアントに連絡する必要があります。変更は検証とレビューが実施され、変更のリスクに応じた承認を受け取ります。OHAIは、変更諮問委員会(CAB)を通じて、既知のダウンタイムやリスクの高まりによる大幅な変更をレビューします。変更は、OHAIの一元化された変更要求システム内でログ記録され、管理されます。クライアントは、クライアントが実行するすべてのシステム変更を管理し、文書化する責任を負います。
OHAIの緊急時対応プログラムはISO 22301に基づいており、インシデント(たとえば、長期的な中断、損失、緊急事態、または危機である可能性がある状況、あるいはそのような事態につながる可能性のある状況など)の際に内部および外部のクライアント機能をサポートすることで、必須のテクノロジーの継続的な運用を確保できるように設計されています。
OHAIは、冗長で可用性の高いインフラストラクチャを提供することにより、本稼働環境の中断を最小限に抑えます。破壊的なインシデントが発生した場合、OHAIは、確立され、演習が実施され、文書化されている緊急時対応プログラムに従い、商業的に合理的な手段を使用して、できるだけ迅速かつ効果的にサービスを回復します。OHAIの緊急時対応計画プログラムのインシデント管理部分は、テスト、レビュー、更新が毎年実施されます。OHAIは、該当するプラットフォームに基づいてさまざまなレベルのディザスタ・リカバリ・サービスを提供します。
OHAIは、セキュリティ・プラクティスをオラクルと一致させています。新しい製品を開発する際に、OHAIはOracle Software Security Assurance(OSSA)を活用します。OSSAは、製品開発ライフサイクルのすべてのフェーズを網羅しており、製品の設計、ビルド、テスト、メンテナンスにセキュリティを組み込むためのオラクルの方法です。オラクルのセキュアな開発プラクティスは、OWASP Top 10で特定された脆弱性を含め、一般的な脆弱性を防ぐことを目的としています。詳細については、https://www.oracle.com/corporate/security-practices/assurance/development/を参照してください。
OHAIのセキュリティ啓発プログラムに基づき、従業員は、特定の役割に関連する必須の教育およびトレーニング活動に参加する必要があります。これらの活動は、OHAIのセキュリティ・ポスチャの有効性を維持するために設計されており、以下が含まれます。
2003年、OHAIは、身元調査プロセスを通じて、提示段階の採用候補者を定期的にスクリーニングするプロセスを開始しました。2012年から、OHAIは、雇用開始前に候補者に薬物検査を受けることを要求し始めました。
OHAIの応募者の身元調査プロセスは、候補者の想定される役割および適用される法律に応じて異なります。たとえば、適用される法律で認められる範囲において、米国とカナダの身元調査は以下で構成されます。
OHAIでは、下請業者に対して、OHAIのクライアントにサービスを提供する能力と資格が下請業者の従業員にあることを保証するよう求めています。下請業者の担当者は、実行するサービスに応じて適用される身元調査を完了する必要があります。この身元調査は、OHAIがOHAIの従業員に求めている身元調査と同等以上の基準で実施する必要があります。
OHAIでは、そのコロケーション・サービス・プロバイダーおよびプラットフォームを提供するために使用するサプライヤに対し、各事業者のデータとその他の秘密情報へのアクセス権に基づき、必要に応じて、事業提携契約および機密保持契約の締結を求めます。OHAIでは、OHAIのサプライヤ評価プロセスの一環として、サプライヤに対してデータ・セキュリティに関するアンケートに回答することを求めます。さらに、OHAIは、サプライヤのリスク・プロファイルに基づき、サプライヤに対して年次サプライヤ・セキュリティ・リスク評価を実施します。
OHAIは、世界中にオフィスや従業員が存在するグローバル企業です。OHAIの現在の運用およびサポート・モデルには、世界各地の従業員の活用が含まれます。OHAIは、該当するプラットフォームがホストされている国以外からのプラットフォームへの一時的なアクセスを提供する場合があります。プラットフォームへのアクセス権を持つすべての従業員は、特定の役割に関連する必須の教育およびトレーニング活動に参加し、OHAIのセキュリティに関するポリシーとプロセスに従う必要があります。トレーニングの記録は、コンプライアンスの目的で追跡と管理が行われます。
OHAIのホスティング・サービスの提供に使用したすべてのストレージ・メディアは、OHAIの電子メディア廃棄ポリシーに従ってデータ消去と廃棄が実施されます。このポリシーは、HIPAAセキュリティ規則、ISO 27001およびNIST 800-88に準拠しています。
OHAIは、クライアントがその拠点で使用するハードウェアを提供する場合があります。クライアントの拠点にあるOHAI提供のハードウェアに保存されているすべての情報については、クライアントが責任を負います。その場合、クライアントは、ハードウェアの使用ライフサイクルの終了時に、データ・ストレージ・メディアのサニタイズまたは破棄に関する判断を行う責任を負います。
OHAIは、内部評価と外部監査を定期的に実施して、プラットフォームとOHAIの運用の中に存在する制御について調査し、OHAIの運用がOHAIセキュリティ・プログラムに従って効果的に実施されていることを確認します。
OHAIは、(HITECH法によって修正された)HIPAAに準拠するために必要な制御を確立し、維持しています。当社の米国拠点において、HIPAAの(内部または外部)評価を毎年実施し、該当するすべての企業環境とクライアント環境を調査します。
OHAIがホストする環境に対して、サードパーティ認証を実施しています。これは、AICPAのトラスト・サービスの原則に関連する、セキュリティ、可用性、機密性についてのOHAIによるリスク軽減策の有効性を測定およびテストすることで行われます。SOCレポートは、AICPAのSSAEガイドラインに基づいて準備され、OHAIが管理するホスティング・サービスと制御に固有であり、現在、米国、カナダ、スウェーデンのホスティング拠点が含まれています。OHAIが常に変化するビジネス・ニーズを確認する中で、SOCレポートの対処となる拠点が変更される可能性があります。当社は、クライアントと協力しながら、OHAIまたは(該当する場合)コロケーション・プロバイダーから適切なSOCレポートを取得できるようクライアントを支援します。
OHAIの情報セキュリティ管理フレームワーク(ISMF)は、ISO 27001/27002:2022規格の原則に準拠しており、OHAIのほとんどのプラットフォームに対して、ISMFのポリシーが適用されます。
当社は、物理的および環境的なセキュリティ統制を実現するために、カナダ、スウェーデン、英国、フランス、オーストラリアのコロケーション・データセンターとパブリック・クラウド・サービス・プロバイダーに依存しています。当社の独立監査人によると、Oracle Healthが所有するデータセンターとオフィスのみがOracle HealthのISO認証の対象になります。コロケーション・データセンターを管理するプロセスについては、ISO認証の対象となるOracle Healthオフィスの範囲として扱われます。Oracle Healthは、コロケーション・データセンター・サービス・プロバイダー内のデータセンターを管理するプロセスが、Oracle HealthのISO認証に含まれていることを確認できます。これは、複数のコロケーション・データセンター・サービス・プロバイダーが世界中で使用されている状況と一致しています。Oracle Healthは、米国内のデータセンターのみを所有しているため、それらのデータセンターは認証の対象になります。特定のコロケーション・データセンター・サービス・プロバイダーの運用については、クライアントはプロバイダー自体のISO認証に依拠する必要があります。
OHAIは毎年、サードパーティの協力を得て、OHAIのプラットフォームに対して外部侵入テストを実施しています。OHAIは、実施した侵入テストについて説明する侵入テスト概要レポートを受け取り、業界標準の方法、テスト・ツールおよび国ごとの脆弱性データベースが侵入テストの実施に使用されたことを確認し、プラットフォーム内の既知の脆弱性を特定します。OHAIは、識別された脆弱性をリスクに応じて修正し、積極的に監視される修正計画を通じて、それらの脆弱性に対処します。
OHAIは、特定のOHAIソリューションによってサポートされる支払いの処理に関するレベル1サービス・プロバイダーとしてPCI DSSに準拠していることを示す、サードパーティのコンプライアンス証明書(AoC)を取得しています。このAoCでサポートされているOHAIソリューションの詳細については、OHAI担当者にお問い合わせください。
OHAIは、EU-米国プライバシー・シールドとスイス-米国プライバシー・シールドについて自己認証済みです。
OHAIは、セキュリティに関するアンケートまたは評価の記入を求めるクライアントのリクエストに応じて、前述のセキュリティ・コンプライアンス・プログラムから該当するサードパーティのドキュメントを提供します。提供可能な場合、事前回答済みの標準化されたセキュリティ・アンケート(CAIQ)やサードパーティ・アプリケーションのサプライヤ・リスク管理概要など、追加ドキュメントを提供します。クライアントは、これらのレポートを活用して、OHAIのセキュリティ・ポスチャと契約条件の遵守を評価できます。当社は、これらの標準的な提出書類を通じて対処できない合理的で具体的なセキュリティ評価に関する質問への回答についてクライアントに協力します。
当社のさまざまなセキュリティ統制の1つに、OHAIやクライアントをさらなるリスクにさらすことになる秘密情報や機密情報を提供しないことが含まれます。当社は、お客様のデータのセキュリティを重要であると考えており、サードパーティの監査人による当社のセキュリティ・プログラムの検証時に、当社は特定の機密情報に関するリクエストに応えるためにお客様のデータを危険にさらすことはありません。